ご挨拶

 昨年春以来のCOVID-19感染症蔓延が一向に終息せず、昨年度の第65回リグニン討論会にひきつづき、今年度の66回大会も遠隔開催とせざるを得ない状況になりました。たびたびの緊急事態宣言等の発出の下、会員並びにリグニン関係の学生・研究者の皆様に於かれましては、様々な制約の中でもいろいろ工夫されて研究を継続してこられたことと存じます。
 コロナ禍により、脱化石資源依存の流れが一層加速されていることは言うまでもなく、2050年カーボンニュートラル達成に向けて、リグノセルロースバイオマスの持続的生産と効率的な有効利用が必須となっています。取分け、リグニンの利用、化学、形成などあらゆるリグニン科学の重要性が一層増しており、リグニンに関する最新情報の発信、関連技術の進展の取り込み、或いは関連学術領域との連携を進め、リグニン及び関連物質の科学と技術開発の一層の進展を図ることが重要となっております。このために、当学会及びリグニン討論会が大きく貢献することができると考えています。皆様に直接お目にかかることができないのは残念ではございますが、遠隔会議システムにもいろいろな利点、例えば、出張不要により討論会への参加が対面開催と比べ圧倒的に容易であること、チャットシステムを用いた質疑は論理的・効率的であること、などがございます。今回は遠隔システムの利点を活用しつつ、本討論会の長年の特徴である自由闊達且つ深い討論を進めて頂き、有意義な情報・新たな着想を持ち帰っていただければと存じます。
 昨年度の第65回リグニン討論会の遠隔開催で得られたノウハウの蓄積を活かして、今年度の遠隔開催を充実したリグニン討論会となるよう尽力いたしますので遠隔開催運営の皆様のご協力をよろしくお願い申し上げます。Web開催の特性上、参加申込は10月25日(月)までの事前申込のみとなっております。皆様に於かれましては、是非奮ってご参加をいただき、蓄積された成果の発表と様々な有益な討論を通じて、制限のない研究活動に向けた活力を呼び起こしていただければと存じます。
 COVID-19感染症蔓延はなお予断を許さないところがございます。会員並びに関連の学生・研究者の皆様に於かれましては、ぜひ健康管理に引き続き十分ご留意いただきますようお願い申し上げます。

リグニン学会
会長 梅澤 俊明(京都大学生存圏研究所)
第66回リグニン討論会
実行委員長 伊藤 和貴(愛媛大学農学部)